元カレから電話がありました。
2018年1月6日AM2:00。
8年ぶりか、9年ぶりかに聞いた声。
銀座で飲んで泥酔していたようで。
久しぶり
元気にしてる?
お前はいい女だったよ
やばいよねー明日、子供をプールに連れてかなきゃいけないのに
こんなに酔って
言ったっけ、○○の仕事してる
…そうだよ、金持ってるもん笑
…
嫁姑の仲は良く、家庭円満らしい。
子供もいて、習い事だろうか、彼が休日はどこかに連れて行くようだ。
なんと理想的な家庭なのだろう。
私が夢見た世界がそこにはある。
とてもうれしい。安心した。彼は幸せなんだ。
自分のことも少し話した。
新卒で入った会社が半年でつぶれたこと
次の会社で凄惨なパワハラを受け3か月で辞めざるを得なかったこと
失業したこと
お茶くみの仕事をしたこと
付き合った男のために水商売に落ちたこと
派遣社員になって上司に苛めを受けたこと
今はようやく大学時代になりたかった仕事についたこと
500万を男に持ち逃げされたこととDVを受けたことは言わなかった。
今の仕事は新卒と同じ給料のことも言わなかった。
しあわせかと聞いたら、彼は迷いなく幸せだと答えた。
彼に幸せかと聞かれたとき、私は言葉に詰まった。
だけどいまとても幸せだった。
彼は私を嫌いではなかった。
今も覚えていてくれた。
連絡先を消さないでいてくれた。
私の夢を覚えていてくれた。
「がんばれ」という言葉が嫌いだということを覚えていてくれた。
しあわせになってほしいと言ってくれた。
彼が理想的な家庭をもち、しあわせになってくれていた。
ただ、彼は仕事に悩んでいるようだった。
彼はまじめでまっすぐで倫理観責任感の強い人なので心配になる。
愚痴や悩みを聞くことしかできないけれど、
きっと彼はもう連絡してこない。
電話の最後に彼は言った「もう連絡しない」
妻子がいるからと。
この電話も間違い電話の類だろう。
奥様にとがめられるような内容は一つもない。
なにより彼は妻を愛し子供を愛している。
私のことなどなんとも思っていない。
それでいい。
仕事はたしかに大切だと思う。
しかし人間は働くために生まれたのではない。
しあわせになる権利がある。
勤め人である前に、人間であること
きっと彼はよい父親になっているだろう。
子供が好きでよく笑う
彼はタクシーを捕まえたといって電話を切った。
私には友人がいない。
できることなら、ただの友人に戻りたかった。
もうその声が聞けないとしても
彼がしあわせであれば、それで十分だった
私がほかの男にしてきたように、
口先だけ愛していると言って
嫌いになって別れて
二度と声も聴きたくない
かかわりたくない
ネガティブな思い出しかない
そんな存在ではなかったと知った。
彼にとって、いい思い出の人でいられた。
私はもう満足した。
今死んだってこの世に未練はない。
十分すぎるくらいだから
この先もずっと、君がしあわせでありますように。
仕事もうまくいきますように。
愛する人と手をつないで、一緒に歳を取っていけますように。
ずっと、永く。
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